レンブ−蓮霧 (2012.6.14)
 Syzygium samarangense


 私が子供時代を過ごした池田は、北に五月山、西に猪名川を配した静かな田園都市であったが、今は随分と賑やかになっている。それでも、五月山周辺は整備されて、静かな散策路もある。その途中にある「池田市緑のセンター」は、小さいながら良く整備された、雰囲気の良い植物園である。お昼時なら涼しい風に吹かれながら、バラ園のテーブルで食事をすることが出来る。1杯150円のコーヒーサービスもうれしい。温室には沖縄の植物が集められて、いつも花を付けている。
 その温室にレンブとミズレンブ(Syzygium aqueum)の木があった。どちらもフトモモ科の木で、マレーシアの原産である。花は共にフトモモに類似しており、沢山の長い雄蘂が吹き出すように拡がる。熟すと真っ赤になる実は、レンブの方が数倍大きい。熟したものは生食出来る。リンゴと梨を混ぜたような味だと言われる。
 学名はSyzygium samarangenseでフトモモ科フトモモ属の常緑小高木である。現在はインド、フィリピン、台湾、そして沖縄でも栽培されている。

ミズレンブの花の蕾。展開前の長い雄蘂が覗いている。


ミズレンブの赤い実。レンブの実はこの数倍大きい


レンブの葉の表裏と樹皮




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