赤い花かと近寄ると一杯に赤橙色の実が集まっている。「ピラカンサ」あるいは
「ときわさんざし」と呼ばれるアジア原産の木である。
西アジア原産の「ときわさんざし」の他に、
中国原産のタチバナモドキ(「ほそばときわさんざし」),
インド原産のヒマラヤトキワサンザシなどは総称してピラカンサと呼ばれている。 「ときわさんざし」は明治中期に日本に渡来した。長さ2ー4cmの 丸く細かい鋸歯のある葉を持ち,5−6月に6ー8mmの白い小さな花を沢山付ける。 10月頃には真っ赤になった実が固まってつき,花時よりも人目を引く。 タチバナモドキは実の色が橙色であるほか、葉が細く長い(5−6cm)。一方、 ヒマラヤトキワサンザシは、木は低い(2m程度)が、花は大きく5弁の梅のような 可愛い形をしている。実はタチバナモドキより赤い。 トキワサンザシの学名は、Pyracantha coccinea(タチバナモドキ、ヒマラヤトキワサンザシは,それぞれ副名がangustifolia、crenulata)で、バラ科トキワサンザシ属である。 |