オリーブ (2008.6.28(櫻井さん)、2009.5.20(橋口さん))
 Olea europaea


 櫻井さんから、「木々の移ろい」にオリーブの木が無いですよ、と言われて、初めて気付いた。こんなによく知られている木を載せていなかった。慌てて、櫻井さんから送っていただいた、オリーブの木、葉、実の写真を掲載させていただいた。
 オリーブはアフリカ原産であるが、地中海沿岸の乾燥地域で古くから栽培され、この地域の料理には欠かせないオリーブ油の原料となった。日本に移植されたのは、文久年間(1861-64)と言われている。その後、明治12年にフランスから苗を移入し、東京の三田と神戸で栽培を始めたとされる。神戸では「神戸オリーブ園」として、オリーブ油などを生産したが、その後廃園となった。明治41年になって小豆島にオリーブ園が開設され、これがいまも残って、順調にオリーブが育っている。この、小豆島オリーブ園が開園してから今年で100年となるため、記念の行事が行われるようである。
 5月頃に、香りの良い黄白色の花を付ける、緑の実は2−3cm迄大きくなり、秋には黒褐色に熟す。青い実は塩漬けにして食用に、熟したものはオリーブ油を取るのに使われる。乾燥に強く、葉は厚い皮質である。ギリシャを訪れた折に、乾燥地に一面のオリーブが植えてあるのを見て、この気候だからオリーブを栽培したのだと納得した。
 学名はOlea europaeaで、モクセイ科オリーブ属の常緑小高木である。
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 橋口さんは、「木々の移ろい」に欠けている花や実を見付けてはいつもその写真を送って下さる。本当に有り難く、無くてはならない人と言って良い。今回も適時にオリーブの花を送って下さった。これで、オリーブのページもほぼ完成である。(2009.5.20)

5月のオリーブの花(橋口さん、2009.5.20)




六甲駅付近の住宅街に咲くオリーブ


6月のオリーブの実



全縁で、肉厚の葉、対生する。




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