京都から比叡山頂行きのバスに乗ると、今あちこちでヌルデの花が見られる。5m程度の低木であるが、白い花が枝から吹き出すようにいっぱいに咲いている。比叡山に限らず、あちこちの山野で見られる。よく似た花はタラノキにも咲くが、羽状複葉になっている小葉の間の茎を見ると、ヌルデの茎は扁平になっているので区別出来る。また、小葉は丸く鋸歯があるので、ハゼノキやウルシとも区別できる。 ウルシ科で秋の紅葉は美しい。葉にヌルデノミミフシが寄生すると五倍子(フシ)と呼ばれる虫えいができる。タンニンを多く含むので染料や薬品として用いられた。 学名はRhus javanicaでウルシ科ウルシ属である。javanicaは、japonicaの間違いではなく、ジャワから来たという意味。 *********************************************************** Nornさんから、見事なヌルデの花の写真を送っていただいた。中段の2枚である。(2005.9.19) *********************************************************** 久しぶりに石橋の大阪大学キャンパスを歩いたら、ヌルデの実が沢山付いた木を見つけた。最下段の数葉の写真である。(2022.11.2) |