ヌルデ (1998.8.16、1999.9.4、2005.9.19(Nornさん)、2022.11.2)
 Rhus javanica


 京都から比叡山頂行きのバスに乗ると、今あちこちでヌルデの花が見られる。5m程度の低木であるが、白い花が枝から吹き出すようにいっぱいに咲いている。比叡山に限らず、あちこちの山野で見られる。よく似た花はタラノキにも咲くが、羽状複葉になっている小葉の間の茎を見ると、ヌルデの茎は扁平になっているので区別出来る。また、小葉は丸く鋸歯があるので、ハゼノキやウルシとも区別できる。
 ウルシ科で秋の紅葉は美しい。葉にヌルデノミミフシが寄生すると五倍子(フシ)と呼ばれる虫えいができる。タンニンを多く含むので染料や薬品として用いられた。
 学名はRhus javanicaでウルシ科ウルシ属である。javanicaは、japonicaの間違いではなく、ジャワから来たという意味。
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 Nornさんから、見事なヌルデの花の写真を送っていただいた。中段の2枚である。(2005.9.19) ***********************************************************
 久しぶりに石橋の大阪大学キャンパスを歩いたら、ヌルデの実が沢山付いた木を見つけた。最下段の数葉の写真である。(2022.11.2)




Nornさんから送って頂いた、見事なヌルデの花(9月)



花の後(9月)


11月の実など


 羽状複葉中の茎が扁平になっていることがよくわかる。


 秋が深まって、かなりの実が弾けたり落ちたりしている。


 一部の葉が紅葉していた。この葉の付き方を見ると、小葉は対生についているが、
小葉を含む羽状複葉が本来は一枚の葉であり、これらが互生していることが
よくわかる。



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