沖縄本島や石垣島ではサンダンカ(三丹花)をあちこちで見かける。沖縄の亜熱帯植物園で「ニオイサンタンカ」と言う名前を見たときには、よく見かけるサンタンカで香りのあるものだろうと予想していたが、花は全く違っていた。最初に開いた白紅色の4弁の花が、時とともに花弁を巻き始め、まるでテイカカズラのように形を変えていく。同時に花の色も黄色になり、最後は鮮やかな黄色の花束が出来上がる。花には強い芳香があるが、なかなか良い香りであった。 学名はIxora odrataで、アカネ科イクソラ属の常緑低木で、マダガスカル原産である。odorataは、「香りのある」(fragrant)の意。 |