ニガキ−苦木 (2003.5.18、2009.4(よしゆきさん))
 Picrasma quassioides


 よしゆきさんから、いつものように花・実・冬芽の揃った画像を送っていただいた。まだ花や実の写真を撮っていなかったので、嬉しいことである。よしゆきさんは植物園でなく、山野を巡って沢山の木を見付けられるので、いつも驚き入っている。
 ニガキは日本各地の山野に生える落葉高木で、小型の木を見ることの方が多いが、高い木は20mにも達する。葉の付き方は、ハゼやウルシ、ヌルデなどのウルシ科の木に似ている。ニワウルシなどは、ウルシ科でなくニガキ科なのに、ウルシの名を貰っている。奇数羽状複葉で、小葉は5-6対と少なく、ニワウルシと違って全体に鋸歯がある。
 4−5月に葉の根元から集散花序を出して黄緑色の小花を付ける。雌雄異株である。幹や葉が苦みがあり薬用に使われるので、苦木と呼ぶようになった。
 学名はPicrasma quassioidesで、ニガキ科ニガキ属の落葉高木である。
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 ニガキの黒い実を見たと、よしゆきさんから写真を送っていただいた。黒い実は余り見かけないが、早くから黒くなって青い実と混在する木もあるようだ。(2010.7.31)

ニガキの花(2009.4、よしゆきさん撮影)




ニガキの実(2009.9、よしゆきさん撮影)



ニガキの黒い実(2010.7.31、よしゆきさん撮影)



ニガキの冬芽(2009.9、よしゆきさん撮影)



ウルシに似た葉の付き方






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