ネズミモチ (1998.5.17、2002.6.9)


 あちこちで、生臭い匂いを感じて、ふと見ると生け垣に白い花が咲いている。いま、ネズミモチの花が盛りである。花は近くで見ると,なかなか可愛くて、2本の雄蕊に守られるようにして、白い小さな雌しべが見える。
 秋には黒紫の実を一杯に付ける。この実がネズミの糞に似ているのでネズミモチというのだそうであるが、若い人はネズミの糞など知らないだろう。実もなかなか良い色で可愛いと私は思う。この木には水分が多く、火事の延焼を防ぐので生け垣に愛用されると聞いたことがある。
 明治に中国から渡来した「トウネズミモチ」は、やや葉が大きく葉脈が透けて見える。実もネズミモチより多く付く。今回、花で区別が出来ないかと比べたところ、ネズミモチの方が花筒の長さが長く、雄しべの開く角度が狭いことが判明した。(最下段の写真を参照して下さい。)
 学名はLigustrum japonicumで、モクセイ科イボタノキ属の常緑小高木である。関東地方以西に分布し、生け垣、庭木、公園樹としてよく使われる。





枝と幹


葉の表裏−葉は分厚く、ずんぐりしている


葉を光にすかすと、ネズミモチでは葉脈が見えにくい


ネズミモチの花筒は長く、雄しべは開かず中央に寄る


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