ナツハゼ−夏黄櫨 (2000.11.25、2003.9.8、2009.9.20(よしゆきさん))
 Vaccinium oldhamii


 よしゆきさんから、秋のナツハゼの綺麗な実の写真を頂いた。ツツジ科の木の実は、赤い実、青い実、紫の実、黒い実と色とりどりである。ブルーベリーのようにジャムなどにして美味しい実も多い。ナツハゼは、1cm近い黒褐色の液果を付ける。酸味が強いが食べることもできる。
 ナツハゼの名の通り、日当たりの良いところでは夏でも既に紅葉が見られるが、やはり秋の紅葉が綺麗である。ハゼの木と同様に鮮やかな11月の紅葉を、京都府立植物園の生態園で写した。
 よしゆきさんからは、冬芽の写真も送っていただいた。ケヤキなどに似て互生した葉芽が見えている。こうして冬を越した葉芽は4月には葉を広げ、5−6月には花芽も育って、鮮やかな釣鐘状の花を付ける。
 学名はVaccinium oldhamiiで、ツツジ科スノキ属の落葉低木である。日本全土の山地で見られる。

よしゆきさんから届いた9月の実




2月の冬芽(よしゆきさん撮影)


ナツハゼの実(京都府立植物園と愛媛県綾歌、2005.9.8)




ナツハゼの紅葉(京都府立植物園、2000.11.25)



ナツハゼの幹と葉の裏−葉脈上の毛(京都府立植物園、2008.4.24)



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