今年はうまく花を写すことが出来た。小さく黄緑色で、5月に咲くが、目立たないので見逃してしまうことが多い。もっとも、木によっては、枝にたわわな集合花となる。秋には、黒く小さい核果をつける。 椋の木は結構巨木になる。写真の木は、京都の下鴨神社の大椋である。神社に付属する「糺の森」の主たる大木はケヤキと椋である。若木の幹は滑らかだが、老木ではささくれだった樹皮をしていて、獣が毛を逆立てているように見える。兵庫県三日月の久森家の大椋、三重県の椋本の大椋はいずれも幹周が10m近い代表的な巨木である。 椋の葉は、ざらざらしているのが特徴で、ヤスリ代わりになる。 学名はAphananthe asperaで、ニレ科ムクノキ属である。 |