モンパノキ−紋羽の木 (2004.9.3)
 Messerschmidia argentea


 今年の研究室旅行は豪勢にも沖縄に出かけた。と言っても、格安ツアーである。レンタカーで南部の戦跡と、北部のヤンバルの森を巡った。沖縄本島最北端は辺戸岬である。遠くに本土の与論島が望める場所として、毎年、両島で篝火を焚いて、沖縄の本土復帰を願った場所である。
 訪れた日は、台風上陸の前日で強い北風が吹き付けていたが、その風にめげずに、モンパノキが花を立ち上げていた。以前に梅本さんからモンバノキの写真を送ってもらったが、花を見るのは初めてであった。同じムラサキ科のマルバチシャノキに印象が似ている。花は小さいがそれを囲む葉の形が美しい。花の後は丸い核果となる。乾燥した海岸沿いに生えるので、葉が肉厚でよく目立つ。枝は結構太くなり、横に拡がって海岸を埋めるため、防風・防潮林として使われる。
 学名はMesserschmidia argenteaで、ムラサキ科スナビキソウ属で、別名をハマムラサキノキという。





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