コミネカエデ−小峰楓 (2002.6.18)
 Acer micranthum


 立山の美女平にあるトレッキングコースの途中で、遅咲きの花を付けている楓を見つけた。コミネカエデである。イロハモミジなど大抵の楓は4−5月に花を付けるのに対して、コミネカエデの花は6−7月に咲く。上向けに突きだした総状花序に10個以上の小さな花が集まっている。5mm程度の小さな花だが、よく見ると花弁よりも長い8個の雄しべが勢い良く出ている。
 コミネカエデの葉は、普通5裂し、鋸歯の切れ込みが美しいので、すぐに覚えられる。特に、葉の先端が長く尾状に伸びることでミネカエデと区別される。ナンゴクミネカエデとの区別はやや難しいが、葉の基部の切れ込みがナンゴクミネカエデでは大きく、7裂しているように見える。また、コミネカエデの方が花弁の枚数が少なく、翼果の開き具合が大きい。
 学名はAcer micranthumで、カエデ科カエデ属である。





木々のリストへ戻る