ミズナラ−水楢 (2003.4.26)
 Quercus mongolica var. grossesarrata


 50音索引を見ていて、ミズナラのようなありふれた木が入っていないことに気付いた。慌てて京都府立植物園のミズナラを写しに行ったが、花は既に枯れていて、まずまずの枝を探すのに苦労した。
 別名をオオナラともいう落葉高木で、日本全土に分布する典型的なブナ科の木である。葉は、葉柄部が丸く、中央よりも先端側で幅が広くなる独特の形を持ち、鋸歯の切れ込みもダイナミックである。その力強い葉が輪生している姿が私は好きである。
 5月頃に本年枝から雄花を下垂する。雌花は上部の葉腋に付く。堅果は11月頃には茶色く色づいて落下し、小動物の餌になる。殻斗の外面は総苞状で環はない。
 学名はQuercus mongolica var. grossesarrataで、ブナ科コナラ属である。




10月のミズナラの殻斗



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