パリ植物園でミズキ科の木に出会った。花はミズキに似ているが、最大でも4mほどの灌木で、アメリカ産である。 日本でも入手できて、アカクキミズキと和名も付けられている。サンゴミズキ(Cornus alba var. sibirica)に似て、小枝や茎が赤い。アメリカインデアンは、この茎を用いて籠などを編んできたので、英名はRed osier dogwoodと呼ばれている。ミズキに比べると、葉の葉脈がやや少ない。4月に花を咲かせ、白い実となる。実は8月から9月頃に熟す。 学名はCornus stoloniferaで、ミズキ科ミズキ属である。英語名はRed Osier Dogwood、あるいはRed Stem Dogwoodである。 **************************************************************** 京大農学部植物園でもアカクキミズキを見付けた。こちらはパリよりかなり遅れて6月の開花である。他のミズキ科の木の葉より葉脈は少ないながら、その流れは美しい。 |