ミネズオウ−峰蘇芳 (2008.6.7、2008.7.25(橋口さん))
 Loiseleuria procumbens


 利尻島の高山植物園にはミネズオウも植えてあったが、残念ながら花期が終わって実が出来始めていた。地を這って拡がるが高さは10cm程度なので、草目のように見える。しかし、立派なツツジ科の木である。花が写せないので悔しかったが、以心伝心か、直後に橋口さんから花の写真が届いた。北アルプスの蓮華岳稜線での大群落である。合わせてページを作らせていただいた。
 ズオウ(蘇芳)と言う言葉が気になるが、これは、暗赤色の染料をとるマメ科の木で、マレーシアに植生するsapangと呼ばれる木である。蘇芳色と呼ばれる染料は、日本でも平安時代には既に使われており、源氏物語にも記述がある。さて、ハナズオウは同じマメ科の木なので類似点がありそうだが、ミネズオウが蘇芳と呼ばれるのは何故であろうか?一つの考えとして写真のように、花の後の茎と実の赤い色が蘇芳色と似ていると言うことかも知れない。どなたかお教え下さい。
 学名はLoiseleuria procumbensで、ツツジ科ミネズオウ属の常緑小低木である。本州中部地方から北海道に分布する。

橋口さんが蓮華岳の稜線で写された大群落




利尻島の高山植物園で写した花のあと




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