ムラサキマユミ−紫真弓 (2009.6、よしゆきさん)
 Euonymus lanceolatus


 よしゆきさんから、珍しいムラサキマユミの花の写真を送っていただいた。お便りには「去年はじめて木を見つけて今年はなんとか花をと思っていたら、別の山で花を見つけました。」とあり、あちこち野山を歩いて木を同定されていることが分かる。山と渓谷社の「日本の樹木」には、「山林内にまれに生える」と書いてあるほどで、見付けるのは大変だったろうと思う。
 葉は両端が細くなった長楕円形である。花は写真のように暗紫色で、7月頃に咲く。刮ハは、田野真弓類と同じく球形で赤く熟す頃に5裂して、種子がぶら下がる。
 学名はEuonymus lanceolatusで、ニシキギ科ニシキギ属の常緑小低木である。lanceolatusは両端で細くなった、と言う意味で葉の形を指している。中部地方以西の本州、四国、九州に分布する。

可愛い花




葉は両端が細くなっている


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