ベニバナトキワマンサク−紅花常葉満作 (2000.5.3、2006.4.28、2009.3.29(Nornさん))
 Loropetalum chinense var.rubra


 湖西市新所原の天然記念物「トキワマンサク自生地」を訪れたら、前に数本の マンサク科の木が植えてあった。マルバマンサク、シナマンサク、トサミズキ、 ヒュウガミズキと並んで赤いマンサクがあった。そういえば豊中でも11月に 赤いマンサクを見た記憶がある。
 この赤いマンサクを「アカバナマンサク」とご紹介しましたが、カネダさんから 実は「ベニバナトキワマンサク」が正しい名前であることを教えていただきました。 カネダさんのお便りには、「ベニバナトキワマンサク」の特徴が、とても解りやすく 書かれているので、以下にご紹介させていただきます。
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山渓カラー名鑑 園芸植物(山と渓谷社)p225には
トキワマンサクLoropetalum chinense
ベニバナトキワマンサクLoropetalum chinense var.rubra
ベニバナトキワマンサク(赤葉)Loropetalum chinense var.rubra
と3枚の写真が載っています。
私には豊中の木も新所原の木もベニバナトキワマンサクに見えます。去年の6月茨城県美野里町のトキワ園芸農協花木センター(HPアリ)でベニバナの赤葉のものと緑葉のものを入手したのですが、植え替えたときに根をみると両方とも赤でした。9月になって涼しくなると新葉を延ばしだしたのですが、両方とも赤でした。ただし、緑葉のものは葉が成熟すると赤みは無くなります。なぜか11月までぽつぽつ花をつけてくれました。
 今年は4月になると開花がはじまり、去年の秋とは比較できなほど多くの花をつけてくれました。去年の秋の花が狂い咲きで今秋は咲くかどうか興味のあるところです。  ちなみにトキワ(常葉)ですからマンサク(Hamamelis)属と違って常緑です。
余談ですが、同所で8月に赤マンサクという表示で売られていたものを、いま植えても根付かないだろうと買わずに入手仕損なってしまいました。 あれはベニマンサクと呼ばれるマルバノキだったのか、Hamameli x intermedia(マンサクとシナマンサクの雑種 同図鑑p224)の1品種だったのかわからず、あのとき買っておけばよかったと後悔しています。
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 愛媛県のNornさんから、見事に花を付けたベニバナトキワマンサクの花を送っていただいた。我が家ではまだ花が開いていないので、やはり伊予の春は早いと見える。(2009.3.29)
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 学名はLoropetalum chinense var.rubraで、マンサク科トキワマンサク属の常緑低木である。

4月、京都府立植物園





3月、Nornさん撮影のベニバナトキワマンサクの花(以下の2枚)





新所原の木、若葉は独特の色(5月)              豊中の木(11月)


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