いつものように、各部位の揃ったリュウキュウマメガキの写真をよしゆきさんが送って下さった。メールには次のように書いてあった。「リュウキュウマメガキを送ります。多分間違いないと思います。2年前に実を見つけて、花を写したいと思いながらやっと今年の春に花を写せました。背の高い木なのですが、峠の上の橋の脇にあるので目の前に樹冠を見ることができます。ですから全体の写真はありません。」 「間違いないと思います」と書いておられるように、マメガキ(Diospyros lotus)とリュウキュウマメガキ(Diospyros japonica)は区別が難しい。また、共に「シナノガキ」とも呼ばれているのも紛らわしい。葉に差があり、マメガキの葉は葉柄が比較的短く(1cm程度、リュウキュウマメガキは〜3cm)、また葉の裏に軟毛がある(リュウキュウマメガキは無毛)ので区別できる。 雌雄異株で、6月頃に黄色の可愛い釣り鐘状の花が開く。雄花は葉腋に2個ずつ、雌花は1個付く。雄花の萼は目立たないが、雌花の萼は立派である。 学名はDiospyros japonicaで、カキノキ科カキノキ属の落葉高木である。別名をシナノガキという。関東地方以西の日本と東アジアに分布する。 |