クマヤナギ−熊柳 (2007.7.8、2007.8.19、よしゆきさん)
 Berchemia racemosa


 よしゆきさんからの第2弾は「クマヤナギ」である。花・蔓・実・葉と完璧に揃った見事な写真を送って下さった。日本各地の山地に比較的多い蔓性の木であるが、実が赤くなるまで気付かない。実は1年かけて熟すので、花と実を7−8月に同時に見ることが出来る。中高木に這い上がって、上から垂れている場合が多い。
 緑白色の花は小さくて、咲いているのか咲き終わったのか分かりにくいが、近づいて中を覗くと5個の雄しべを見ることが出来る。この木の学名の一部である総状花序(racemosa)が集まって、いかにも円錐花序のように見える。葉は葉脈が綺麗で、卵状の特徴的な形をしている。裏はほぼ無毛である。
 学名はBerchemia racemosaで、クロウメモドキ科クマヤナギ属の落葉蔓性の木である。日本全土の山地に分布する。どうして「熊柳」と言う名前なのか気になるところである。

クマヤナギの円錐花序。蕾の頃は、各々の総状花序(racemosa)の下に葉が付いている。


花が開きました(2007.8.19)


5つの萼片が花弁のように花を包む。花は開ききらず、中を覗くと5個の雄しべが見える。


1年を経て、次の年に実が赤く熟す。この後さらに、黒くなっていく。(2007.7.8)


蔓は巻き付くと言うより、垂れ下がる。



卵型で葉脈が綺麗。



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