よしゆきさんからの第2弾は「クマヤナギ」である。花・蔓・実・葉と完璧に揃った見事な写真を送って下さった。日本各地の山地に比較的多い蔓性の木であるが、実が赤くなるまで気付かない。実は1年かけて熟すので、花と実を7−8月に同時に見ることが出来る。中高木に這い上がって、上から垂れている場合が多い。 緑白色の花は小さくて、咲いているのか咲き終わったのか分かりにくいが、近づいて中を覗くと5個の雄しべを見ることが出来る。この木の学名の一部である総状花序(racemosa)が集まって、いかにも円錐花序のように見える。葉は葉脈が綺麗で、卵状の特徴的な形をしている。裏はほぼ無毛である。 学名はBerchemia racemosaで、クロウメモドキ科クマヤナギ属の落葉蔓性の木である。日本全土の山地に分布する。どうして「熊柳」と言う名前なのか気になるところである。 |