ナガバノコウヤボウキ−長葉の高野箒 (2000.8.17)
 Pertya glabrescens


 京都植物園の生態園でひっそり咲いているのを見かけた。もう少しで見落とすほど 目立たない咲き方だったが、マクロで見ると、驚くほど複雑で優雅な形をしている。 花の形の多様さを改めて思い知らされる。
 キク科に属する落葉小高木である。キク科は1000種ほどあるがほとんどは草で 木は少ない。 福島県以西の山野に広く見られ、高野山ではこの木の枝を束ねて箒の代わりに 用いたと言うことから高野箒と呼ばれる。写真のものは、葉が長い近縁種であるが、 「コウヤボウキ」は花が枝の先端につくのにたいして、 「ナガバノコウヤボウキ」は前年枝の束生する葉の中央に付く。
 花は8−9月に咲き、10個程度の筒状花が集合している。
 学名はPertya glabrescensで、キク科コウヤボウキ属である。




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