コマツナギ−駒繋 (2007.5.20、Nornさん)
 Indigofera pseudotinctoria


 Nornさんが通勤途中で見つけたと、コマツナギの花を送って下さった。
 コマツナギは原野でよく見るマメ科のピンクの花である。高さが1m未満で、横に這うことも多いので草のように見えるが木である。茎が強く、馬の手綱を茎に縛って繋いでおくことができるということから、「馬繋ぎ」と名付けられた。初夏から盛夏まで長く花を付ける。
 Indigofera(コマツナギ属)は、藍染め染料のインジゴを含むと言うことから付けられた名前であるが、インジゴは主としてタイワンコマツナギ(Indigofera tinctoria、ナンバンコマツナギとも言う)から採取される。コマツナギはタイワンコマツナギより小型の木であるが、花や葉が大層似ているので、学名がpseudo-tinctoriaとなっている。コマツナギはインジゴ染料の原料とはならず、日本では蓼科のアイタデ(Polygonum tinctrium)が用いられてきた。
 学名はIndigofera pseudo-tinctoriaでマメ科コマツナギ属の落葉小低木。北海道以南の日本全土に生える。




タイワンコマツナギ(Indigofera tinctoria)は藍の原料−Wikimediaより引用


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