コバノガマズミ (1999.4.24、2009.11.20(よしゆきさん))
 Viburnum erosum var. punctatum


 4月後半の山でよく見る白い集合花である。近寄って見るとなかなか可愛い。長い5本の雄蘂が花弁に沿って斜めに突き出している。この季節には、ユキヤナギに始まって、白い花が多く、その白さが若葉の緑とよく合う。ガマズミより葉が尖り気味で小さい。また、ガマズミの花が5月になってから咲くのにコバノガマズミは4月に咲き始める。ガマズミに比べて、西日本に多いようだ。
 秋10月頃には、集合花のあった位置に6mmほどの真っ赤な実が沢山付く。これもまた花に負けず美しい。
 学名はViburnum erosum var. punctatumで、スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木である。福島県以西に分布する。
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 よしゆきさんから「星状毛」が見事に写った葉の拡大写真を送っていただいた。メールには、「コバノガマズミは出会うとつい葉を触ってしまいます。あのふわふわとした毛の感触を確かめて、やはりコバノガマズミだと、自分で納得しています。去年の冬にその葉をルーペで写してみると、うまく星状毛が密生する様子を写すことができました。」とあった。

4月の花(2008.4.24、京都府立植物園)




葉の表裏


 コバノガマズミの葉                    ガマズミの葉


樹皮


全体写真


秋10月の赤い実


以下はよしゆきさんが補充して下さった写真である

葉の両面に密生する星状毛の拡大写真(2009.11.20)


11月の赤い実と枯れてきた葉(2009.11.20)


冬芽(2010.3)


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