初夏のカツラのハート型の若葉は、涼しげでみずみずしく、美しい。
そのカツラの花は、目立たずに4月に咲く。よく見ると、木が何となく赤く見えている。雌雄異株で雄花の方が大きく、それだけ赤く見える。
写真の花は雌花で目立ち難いので、危うく通り過ぎるところであった。 秋には、小さなマメのような鞘を持った特徴ある実を枝に沿って並べる。 やがて袋果は熟して避け、早春の頃には、黒い鞘だけが木に残る。 学名はCercidiphyllum japonicumで、カツラ科カツラ属である。japonicumは Japaneseの中性形で、japonica、japonicusがそれぞれ女性形、男性形である。 ************************************************ 山好きの橋口さんから、針ノ木雪渓への途中で見たカツラの若葉の写真が届いた。みずみずしい葉と、育ち始めた実が印象的である。(2008.7) |