カラタネオガタマ−唐種招霊 (1999.10、2000.5(加藤さん、梅本さん)、2003.11(上田さん)、2020.5(ikuさん))
 Michelia fuscata


 加藤さんと大阪市大植物園に出かけたときに、その実を見ながら 「バナナのような匂いのするモクレン科の綺麗な花が咲きますよと」教えてもらった。 想い出の花である。その花の写真が加藤さんと梅本さんから届いた。 これもひょっとしたら小石川で同じ木を撮されたのかもしれない。 以下は梅本さんの解説です。
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和名 : カラタネオガタマ
学名 : Michelia fuscata
科名 : モクレン科オガタマノキ属
原産 : 中国南部

本種は、暖地の山地に自生する常緑高木の「オガタマノキ」と異なり、 樹高は、せいぜい3〜5mの常緑低木です。別名を「トウオガタマ」と呼びます。 最近では、「ベニバナカラタネオガタマ・ポートワイン」などの美しい品種もあります。

名の由来ですが、 「トウオガタマ」は、一説では「オガタマ」=「オキタマ」(招霊)より転じ、 そのオガタマに似て中国(唐)産である所から来てる様です^^。

本種の特徴は、その香りにあります。辺り一面に漂う芳香は、 バナナに似ているので、「バナナツリー」という呼称があります^^。 画像から判る様に、花は平開せず、花弁、ガク片ともに黄白色で、 縁だけ紅色を呈します。寒さに弱いゆえ、暖地向きですね。
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 上田さんから、11月にカラタネオガタマの花が咲いたと、美しい写真と共に、お便りを頂きました。(2003.11)
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 ikuさんから久しぶりの投稿で、カラタネオガタマの園芸品種で「ポートワイン」と呼ばれる木が、赤ワイン色の綺麗な花を付けている写真を送って頂きました。(2020.5)
最下段の写真です。


11月に咲いたカラタネオガタマの花(上田さん、2003.11)



4月の蕾と10月の弾けた実




園芸品種ポートワインの深紅の花(ikuさん、2020.5)


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