ジャカランダはブラジル〜アルゼンチン北部が原産とされる亜熱帯樹であるが、春から初夏に美しい紫の花を多数付けるので人気が高い。ブエノスアイレスの市街地には並木もあり、特によく見かける。和名は「キリモドキ」と呼ばれるが、ブラジルに移民した日系人が名付けたようである。 千里に住んでおられる末光さんから、団地新聞にジャカランダの花の記事があったとメールを頂いた。大阪市内にはいくつか植えられているようだが、良く知られているのは、天王寺の「一心寺」にあるジャカランダの木である。丁度見頃だというお話をしたら、末光さんが一心寺に出かけて綺麗な写真を撮って下さった。余談であるが、天王寺公園に隣接する一心寺は面白いお寺で、仁王様は近代的な彫刻である。最近の「元気なお寺」の代表格と言って良い。 ジャカランダは、いまは全世界の暖かい地域(霜の降りない地域)で植裁されている。オーストラリアでは特に良く繁殖し、侵入種とされる。日本では6月に花を付ける。木は15mにもなる高木であるが、爽やかな緑の葉と紫の花の取り合わせが美しい。 末光さんに写真を送っていただいた直後に、友人の松村さんからポルトガルのリスボンで撮ったジャカランダの写真が届いた。写真を見て、「そう言えば..」と思いだした木がある。クレタ島のクノッソス宮殿を見ての帰り、駐車場で写した綺麗な紫の花である。取り出して見てみると、確かにジャカランダであった。6月1日の撮影である。松村さんに送ってもらった写真は、別のページに掲載してある。 学名はJacaranda minosifoliaで、ノウゼンカズラ科ジャカランダ属の常緑高木である。南米の原産。 *********************************************************** 住吉区に住んでおられる「鍛冶屋さん」から、大阪市の南部にある長居公園にもジャカランダの木があって、18年目の昨年、初めて開花したと教えていただきました。但し、木の所在地は植物園の中ではなく、地下鉄御堂筋線長居駅の1番出口を出てすぐの公園入り口付近と言うことです。お近くの方、どうぞ見に行ってみて下さい。(2009.6.30) |