イワヒゲ−岩鬚 (2008.6.7、2010.8.1)
 Cassiope lycopodioides


 高山植物には草の様でいて木であるものが沢山ある。特にツツジ科に多い。アカモノ、ミネズオウ、イワヒゲなどはその典型であろう。花のない時のイワヒゲは、まるでイブキの葉が地面に落ちているように見える。あるいは岩の間から鬚が伸び出しているように見えるのでイワヒゲの名を貰ったのだろう。7−8月に2cm程度の花柄を伸ばしてスズランのような白い花を付ける。因みに、髭は口ひげを、鬚はあごひげを表す漢字である。イワヒゲにはあごひげが似合う。
 学名はCassiope lycopodioidesで、ツツジ科イワヒゲ属の常緑小低木である。三重県以北の本州、北海道に分布する。北海道利尻島の高山植物園で写した。





イワヒゲの小さな実が育っている。白い丸は1円玉(白馬五竜高山植物園 2010.8.1)



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