イワガラミ (1999.6.12、2007.4.23、2011.7.13)
 Schizophragma hydrangeoides


 京都府立植物園の生態園に小さな池があって、その水際にネムノキが立っている。「ネムノキの花ももうすぐだ」と思いながら、樹を見ると、一面に白い花が咲いている。エッと思ってよく見ると、ネムノキを伝ってはい登っている太いツタに咲いた花であった。イワガラミである。山地でよく見かける景色である。冬には葉が落ちて目立たないが、この季節には本体の木の方が目立たなくなる。
 同じく木や岩を這い登るツルアジサイと間違いやすいが、装飾花の萼片の数がツルアジサイでは3−4枚であるのに対して、イワガラミでは1枚であるので区別できる。
 学名はSchizophragma hydrangeoidesで、ユキノシタ科イワガラミ属です。hydrangeoidesは、「アジサイに似た」という意味で、学名でも間違い易さを注意しているようです。

木に這い登るイワガラミ


装飾花の萼片は1枚



装飾花と両生花


両生花には多数の雄蘂


葉の表と裏面の基部


木に這い登るイワガラミの幹


こんなに高い木にも這い登る(平湯バスターミナル)


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