京都府立植物園の生態園に小さな池があって、その水際にネムノキが立っている。「ネムノキの花ももうすぐだ」と思いながら、樹を見ると、一面に白い花が咲いている。エッと思ってよく見ると、ネムノキを伝ってはい登っている太いツタに咲いた花であった。イワガラミである。山地でよく見かける景色である。冬には葉が落ちて目立たないが、この季節には本体の木の方が目立たなくなる。 同じく木や岩を這い登るツルアジサイと間違いやすいが、装飾花の萼片の数がツルアジサイでは3−4枚であるのに対して、イワガラミでは1枚であるので区別できる。 学名はSchizophragma hydrangeoidesで、ユキノシタ科イワガラミ属です。hydrangeoidesは、「アジサイに似た」という意味で、学名でも間違い易さを注意しているようです。 |