藤枝市の村松さんからモミジイチゴの花が届いた。「土手の中腹辺りから、川の方に向かって枝を伸ばしておりましたので、川の洲に降りて、見上げるようにして撮ったものです。」とメールに書いておられ、苦労して撮ってくださった。もともと、シロヤマブキとは花弁の数が違うが何という花でしょう、とお尋ねていただいた写真の撮り増しをお願いしたものである。 中部地方以北の山野に見られるキイチゴで、別名もキイチゴと呼びならわされている。トゲが多くてよく刺されるが、秋に熟す黄色の実は美味しい。葉が紅葉に似ているところからモミジイチゴと言われ、4月にうつむきの白い花を咲かせる。シロヤマブキの花弁は4枚であるが、モミジイチゴは5枚なので、容易に区別できる。 学名はRubus palmatus var. coptophyllusで、バラ科キイチゴ属である |