久しぶりに小石川植物園を訪れた。入口を入って左手の道をとって真っ直ぐ池の方に向かうと、梅林と道を挟んだトイレの脇に大きなクスノキ科の木が生えており、名標板には「アオガシ」とあった。あまり聴かない名であるので不思議に思ったが、調べてみると、アオガシは「ホソバタブ」の別名であった。 その名の通り、タブノキの葉よりもやや細い。光沢がある点や縁がやや波打つ点はタブノキの葉と同じである。5−6月にタブノキと同じ様な黄緑色の花を枝先に付ける。タブノキよりも花の付き方は疎らである。1cmほどの球果は、夏の終わりには黒く熟す。 学名はMachilus japonicaで、クスノキ科タブノキ属の常緑高木で、高さ15mにもなる。近畿以西の瀬戸内、太平洋側に自生し、関東から山陰に分布するタブノキと南北を分ける。 |