ヒノキ−檜 (2000.1.15)
 Chamaecyparis obtusa


 「総檜造りの家」とよく言われるように、ヒノキはスギよりも持ちの良い高級材とされ、東北南部以南の日本各地に名産地がある。中でも「木曽のヒノキ」は有名で、「木曽の五木」の筆頭にあげられる(ちなみに木曽の五木とは、檜、サワラ、クロベ、ヒバ、コウヤマキの5種をさす)。数年前に馬籠の宿を訪れた際、藤村記念館の庭に木曽の五木の苗が植えてあるのを見たが、今はどうなっているであろうか。
 檜の樹皮は赤褐色で縦に剥がれ、神社の屋根などに「檜皮葺(ひわだぶき)」として 使われる。葉は鱗片状で、裏側の気孔線が白いY字状に見えるのが特徴で 他のヒノキ属の木と見分けられる。花は4月頃に開花し、雄花は小さく、 雌花は4mm程度の球形である。秋には赤褐色の球果となる。
 学名は Chamaecyparis obtusaで、ヒノキ科ヒノキ属である。ちなみに、ヒノキ科は 世界に15属、150種がある。

ヒノキの球果、葉の裏には「白いY字」が浮かび上がっている



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