ヒメユズリハ−姫譲葉 (2004.5.29、2008.10.29、2009.6.2)
 Daphniphyllum teijsmannii


 一昨年に実が成っているのを見つけて、花を待った。ようやく今年の5月初めに花を見つけたが雄花である。雌雄異株とあるので、見た木が違ったのかも知れない。雄花は花弁が無く、丸い雄蘂が8個ほど付いているだけである。突然花粉をとばしてしぼんでしまうようで、最盛期で花粉で黄色くなったような花は見られなかった。来年もう一度ゆっくりと観察したい。
   常緑の小高木で、葉が枝先に集まっているので、輪生しているように見える。ユズリハ属の木の代表は勿論ユズリハであるが、これは本州南西部に、エゾユズリハは本州北東から北海道に分布する。ヒメユズリハの分布域は殆どユズリハと重なる。見た感じはユズリハより緑が明るく、ユズリハと違って花の咲く頃には前年の葉は既に無い。
 学名はDaphniphyllum teijsmanniiで、トウダイグサ科ユズリハ属である。本州中部以南に分布する。
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 2006年から非常勤講師として務めている立命館大学の校舎脇にヒメユズリハが並んで植えてある。高さが3mほどで緑が明るく、校舎と良くマッチしている。週に一度は出かけるので、花から実までを追ってみた。雌花も撮ることが出来た。このキャンパスには紅葉の美しい木も沢山植えてあるが、学生達はあまり関心がないようで残念である。

手前は花粉が満杯のおしべ、後方は既に花粉が出たもぬけのからで、黒ずんでいる。。(2004.5.29、京都府立植物園)


以下は立命館大学の琵琶湖キャンパス(BKC)で撮った。(2009.5.12)


満開の雄花


雄蘂が割れて、花粉で真っ白(2009.6.2)


雌花


10月には実が黒ずむ(2008.10.29)


葉の表裏




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