ハリギリ−針桐 (1999.9.25)
 Kalopanax pictus


 諦めきれずにもう一度確かめに行ったら、やはり花が咲いていた。 「8月の花なので、もう咲き終わりました」と植物園で教えられて諦めかけたが、 どう見ても蕾のように見えるので、再度訪れたのがよかった。 今年はきっと気候の関係で遅咲きなのであろう。少ない花を巡って、 大小色々の種類の蜂がブンブンと飛び回っていた。
 昔、札幌の北海道庁旧庁舎と北大植物園を訪れた際に、大きなハリギリの木があり その印象が今も強く残っている。ハリギリは高さ20mを超す落葉喬木だが、 京都府立植物園のものは、枝が低いところまで伸びていて、花を写すのに丁度良い。 カエデとヤツデを合わせたような大きな葉が特徴である。 幹や小枝には痛い棘が付いており、名前の由来になっている。
 学名は、Kalopanax pictusで、ウコギ科ハリギリ属である。




花枝の根元と小枝のトゲ


木々のリストへ戻る