京都左京区の「真如堂」は東山の静かなお寺で、昔は京大生が下宿していた。
この寺の三重の塔の横にハナノキが数本植わっており、「名木花の木」と書いた
小さな石碑が建てられている。ハナノキは愛知・三重・岐阜県に多く、また滋賀県には
ハナノキの巨木があるが、京都では珍しい。 3月の中旬になってハナノキが咲き始めた。いつもは4月であるから半月ばかり早い。ハナノキは、カエデ科に属し、ハナカエデとも呼ばれる。他のカエデが目立たぬ花を 付けるのに対して、ハナカエデは葉のでない4月初旬に真っ赤な花を付ける。 花自体は小さいが、集合して咲くので遠くから見ると梅の木のように真っ赤に見える。 「花の木」と言われる所以である。雌雄異種で、写真の花は雄花である。 学名はAcer pycnanthumで、カエデ科カエデ属である。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今年は、豊橋の総合動植物公園でハナノキを観察した。 ここには数十本のハナノキが植えられていて、雌花・雄花を見ることが出来た。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2005年は、豊中市にある大阪府立都市緑化植物園で写した。高いところにあったが、10倍ズームでなんとか写すことができた。 野坂さんから宇治植物公園で写した画像が届いた。お便りには「ハナノキを見に、宇治植物公園に行きました。雌花は実になり、雄花はもう若葉になっていました。なんと雄雌株で違う事かと驚きです。」、とあった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |