ハナヒリノキ (2004.6.5、長岡さん)
 Leucothoe grayana var. oblongifolia


 長岡さんから送って頂き、梅本さんが同定された写真である。山地に行かないとなかなか見ることはない。
 ツツジ科の落葉灌木で、ネジキやアセビと同じように、長い総状花序にスズランのような小さな花を俯きに付け、先に向かって咲いていく。写真の花はまだ咲き始めで、7−8月に花期を迎える。花の後は、丸い小さな実になるが、実の方は上向きに付くのが面白い。ハナヒリノキの葉を粉にして殺虫剤に使ったと言われるが、この粉が鼻にはいるとくしゃみが出ることから、「くしゃみ」の意味の「ハナヒリ」がこの木の名前となった。
 長岡さんのお便りの一節に「咲いていたのは滋賀県近江今津で、ビラデスト今津から大御影山への途中の近江坂です。ビラデスト今津から歩いて30分ほどのところにある平池(だいらいけ)は今カキツバタの群生が見事です。」とあった。
 学名はLeucothoe grayana var. oblongifoliaで、ツツジ科イワナンテン属である。近畿中部以北に分布する。有毒植物。




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