お馴染みの、北大ポプラ並木である。北海道旅行に行かれた田原さんから写真を頂いた。私も、北大には何度か行って構内を歩いたことがある。全国の大学の中でも有数の広さを持った自然豊かなキャンパスは気持ちがよく、秋のナナカマドの紅葉や赤い実も美しい。 クラーク先生の胸像とポプラ並木は北大の象徴的存在だが、ポプラ並木を綺麗に撮ったことがなかった。ポプラという名前は何となくロマンティックで、木の名前を挙げて貰うと必ず上位に出てくる。しかし、植物図鑑を引いても「ポプラ」という名前がない。日本では昔から「ハコヤナギ」という名前で知られていたので、ヨーロッパからポプラが移入されたときに、「セイヨウハコヤナギ」と名付けられたためである。 日本で自生するポプラは、ヤマナラシかドロノキで、ほかにヨーロッパから入ったギンドロがある。しかし、ポプラというと、細く真っ直ぐに伸びたイタリアポプラが真っ先に連想される。いずれのポプラも、3-4月、葉が出る前に穂状の花を付け、花の後の5月初旬、綿毛に包まれた種子が木の周り一面に浮遊する。高さは20mを超し、ポプラ並木はなかなかの壮観である。 学名はPopulus nigra var. italicaで、ヤナギ科ハコヤナギ属である。別名イタリアポプラ。populusは、「popular」という言葉と同根で、peopleの意味。 |