ハイマツは、私にとっては青春の木である。学生時代には、よく山に登った。
ハイマツが出てくると頂上は近い。霧の中、強風の中、晴天のガレ場で
色々の山でハイマツを見た。物凄い雷雨でハイマツの中に隠れたこともある。 その懐かしいハイマツの写真と解説が梅本さんから届きました。本白根山での 撮影です。私もごく最近、浅間山でハイマツを写す機会がありました。 ************************************************************** 和名 : ハイマツ 学名 : Pinus pumila 科名 : マツ科マツ属 分布 : 北海道、本州中部以北、アジア東北部 本種は、森林限界の亜高山帯上部、及び高山帯に自生し、樹形は、名の 通り「這い松」で、主幹が立ちません。やや斜上して伸びるのも特徴です。 樹高は、大体1m内外ですね。勿論、その土地の風の強さで樹高は左右 されます。北海道の無風地で、樹高が14mに成った記録もあるそうです。 種小名の「pumila」とは、「小さい」、「低い」という意味です。 葉は、約3〜10cmの針状を呈し、5本束生します。葉の内側に気孔線が あり、其れゆえ、樹冠はやや緑白色に見えます。球果は、翌年に熟し、 アイヌの方達は、之を「ノム」、「ヌム」と称して食用とされたようです。 画像では部分的ですが、大体「ハイマツ」は純林を構成する事が多く、 独特の高山風景を形成します。枝張りは、約15mに成る事もあるようで、 まさしく、地を被う形になりますね。撮影場所は本白根山(群馬県)です。 ************************************************************** 日本各地を歩かれる橋口さんから、蓮華岳周辺のハイマツの写真が届いた。最近は、間近にハイマツや稜線を見なくなって、寂しく思っていたところである。(最下段の2枚、2008.7) ************************************************************** 八方尾根ではタイミング良く、ハイマツの雄花・雌花と球果を写すことが出来た。(2009.7.16) |