ナワシログミ (1998.10.16、2002.10.14、2007.4.5(櫻井さん))
 Elaeagnus pungens


 京都府立植物園の半木(なからぎ)神社近くで、ナワシログミが良い香りの花をいっぱいに付けている。キンモクセイに負けない良い香りである。グミの花期は様々である。ナツグミ・アキグミ・トウグミなどは4−5月に花を付けるが、ナワシログミ・マルバグミ・ツルグミは10−11月に、ツクバグミは6−7月に花を付ける。
 ナワシログミは関東以西の海岸近くで見ることが多い。葉が厚く外側に巻いているのが特色である。葉の裏は褐色がかっている。実は比較的小さく、5月には熟して食用に出来る。苗代(なわしろ)を作る頃に赤く熟すので「ナワシログミ」と呼ばれる。
 学名は、Elaeagnus pungensで、グミ科グミ属である。
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 春4月、赤く熟し始めたナワシログミの写真を櫻井さんが送って下さった。お便りには、「私の住む八王子は、近頃、ダイオウグミの花が甘い香りを漂わせていますが、他方ナワシログミは熟し始めました。添付した3枚は4月5日市内の中郷公園で写したものです。」とあった。季節が真っ逆さまのナワシログミとダイオウグミ、なかなか素敵な組み合わせである。(2007.4.5)

10月、木一面に花が付き、甘い香りを漂わせる。





4月、実が赤く熟し始める。(櫻井さん撮影、2007.4.5)




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