京都植物園の生態園の池の側に「マルバグミ」と書かれた立派なグミの木があるが、
春に花が咲くので、どうも変だと思っていた。秋になって実が付くと、
その形からマルバグミかどうかが分かる。マルバグミは面長な楕円体の形であるが、
このグミは写真のように丸い形をしている。結局、この木は「マルバアキグミ」
であると判定した。 いっぱいに付く丸い実の色の変化が美しい。赤から黄色まで、熟していく過程に 従って様々な色が混在している。マルバアキグミは、4−5月に花を付けるが、 アキグミに比べると、萼片がやや細い。実は10−11月に熟し、食べられる。 学名は、Elaeagnus umbellata var. rotundifoliaでグミ科グミ属である。 rotundifoliaは「丸葉」の意味。 |