ゴンズイ(権萃)−秋 (1999.10.3、2008.10.4(橋口さん))
 Euscaphis japonica


 京都で実習に来た東大の加藤さんと一緒に、大阪市大植物園で楽しい一時を過ごした。さすがに、プロだけあって、加藤さんと木を見て回ると、木々が一層豊かで興味深いものに見えてくる。
 昨年は田中さんの写真でしか見なかったゴンズイの実を、加藤さんが早速に見つけてくれて、近くから写真を撮ることが出来た。ゴンズイは中型の落葉樹で、5−6月に淡緑色の小さな花を付ける。今の時期には真っ赤な実が人目を引く。半月状の袋果が熟してはじけると、中から艶のある黒い種子が覗く。幹にも縦縞の白い皮目がありよく解る。
 学名はEuscaphis japonicaで、ミツバウツギ科ゴンズイ属である。
********************************************************
 橋口さんから、秋の風情たっぷりの写真を送っていただいた。ゴンズイの実も、こうしてみるとなかなか美しい。お便りには「昨日、笠置駅から歩いて 笠置寺〜柳生〜忍辱山の里まで秋を楽しんできました」とあった。その途中で写されたホットな画像である。(2008.10.4)

綺麗に裂けて、黒い種子との対比が美しいゴンズイの実 (以下の2葉、橋口さん、2008.10.4)。





以下は、昨年田中さん届いた、写真とお便りです。



 「愛用のデジカメC−1400Lに収めようと、今朝ラジオ体操の後、 自転車で再度水元行となりました。土曜日ですので、水元公園に着いた 7時半頃には釣り師も、朝の散歩の人たちも結構来ておりました。 今日の目的はとにかくゴンズイですから、水元公園の最奥へ向かいました。 昨日は紅い花と思っていたのですが、クローズアップレンズをつけて じっくり見たら、それは花ではなく実でした。 (ゴンズイはご存じのごとく、海にいる魚でナマズを小さくしたような、 鰓の棘で刺されると痺れるような痛さを感じる魚です。 この魚の皮膚に幹の模様が似ているので この植物はゴンズイと名付けられたようです。)」


木々のリストへ戻る