樹木ではないが、沖縄の代表的な草花である「ゲットウ」の美しい写真が中島Moeさんから送られてきたのでご紹介しよう。以下の説明が添えてあった。 「この花は、奄美では「さねんばな」。沖縄では「さんにん」と呼ばれています。葉が抗菌作用があるため、米餅をつつんで蒸した餅菓子があり、これは「カーサームーチ」と呼ばれています。独特の香りがあります。」 沖縄では、旧暦の12月8日(1月中旬にあたる)には、ムーチー(鬼餅)という、ゲットウの葉で包んで蒸した餅を作って、これを軒に吊して厄払いをするそうである。餅のほんのりした甘さと、ゲットウの葉の香りがよく、子供達の大好物だという。 この草は、沖縄や小笠原ではどこでも見られる、いわば雑草の類であるが、5-7月に咲く花は大層美しい。黄色や白の斑入り品種があり、キフゲットウ(黄斑月桃)、フイリゲットウと呼ばれている。秋には実が出来るが、この実の姿がまた独特で面白い。生け花などに使えそうである。 学名はAlpinia zerumbetで、ショウガ科の常緑多年草である。別名をアルピニアともいう。 |