Gasagasa tree (2001.1.11)


 2度目のBangaloreである。この町はインドのシリコンバレーとも呼ばれており、 欧米や日本の半導体産業が進出している町である。インド南部の高原地帯にあって 気候も年間を通じて温暖であり、Indian Institute of Science(IIS)という インドでも最高の研究所があることで知られている。
 今回は、そのIISの宿舎に泊まって、庭に植えられた木の花を写した。1月というのに 庭には色々の種類の花が咲いていた。3−4月にはもっと美しいそうである。 ハイビスカス、ブーゲンビリア、プルメリア、African tulip tree等は 南の国共通であるが、初めて見たものも多かった。
 桜によく似たように見えるこの白い花は、近づいてよく見ると、 なかなか精巧な形をしている。宿舎の人に聞くと丁寧に「ガサガサツリー」であると 教えてくれた。書店でインドの花の本を買い求めて探したが、正式の名前は 分からなかった。
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 2005年も暮れになって、阪大の植物の専門家である山東さんから次のようなメールを頂いた。
「...Gasagasa treeとして掲載されている植物の正体に心当たりがあるのでお知らせします。私は研究の都合でよくタイやインドネシアによく出かけるのですが、その際にもよくあちこちで目にします。正体は、シナノキ科の「Muntingia calabura」です。日本名では、「ナンヨウザクラ」と呼ばれています。」
一件落着である。




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