ガクウラジロヨウラク−萼裏白瓔珞 (2014.7.16 秋田駒ヶ岳)
 Menziesia multiflora var. longicalyx


 初めてガクウラジロヨウラク出会ったのは、秋田駒ヶ岳で、萼が長いのに驚いた。萼が短いウラジロヨウラクが太平洋側に多いのに対して、ガクウラジロヨウラクは東北地方の日本海側に分布し、うまく住み分けている。下の写真に見るように、萼片の長さでこの2種の類似種は区別できる。
 花は5−6月を中心に咲き、枝先に5−10個の淡い赤紫色の釣り鐘状の花を付ける。先端に向かって色が濃くなるが、全体の色はウラジロヨウラクより淡い。雄しべは10個で、萼片は5深裂し、7−9mmと長い。
 学名はMenziesia multiflora var. longicalyxで、ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木である。東北地方の日本海沿い、新潟、福島県の山地で見られる。

秋田駒ヶ岳で写したガクウラジロヨウラクの花(2014.7.16)



  ガクウラジロヨウラクの長い萼片がよく見える


  ウラジロヨウラク(右)と比較すると、萼片の長さの違いがよく解る


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