ガジュマル−榕樹 (2000.6.25(石垣島)、2000.12(ハワイ)、2007.2(沖縄))
 Ficus retusa


 ガジュマルも気根を発達させて、異形を示す。子供の頃に絵で見た熱帯ジャングルのイメージにピッタリである。常緑高木で、熱帯雨林では20mを越す巨樹になる。アコウと同じく周囲の木を巻き込んで絞め殺してしまうこともある。ちなみに、沖縄県の巨樹の20位以内はほとんどガジュマルで、那覇の南に位置する東風平町のものは幹周23.5mで沖縄県第一の巨樹である。
 イチジク属であるので、5月頃1cm程の花嚢を葉腋につけ、これが秋には真っ赤に熟す。アコウと似ているが、葉がアコウの半分ほどで、葉柄が短いことから区別できる。葉の基部も丸みが少ない。果嚢は、アコウでは幹にもびっしり付くが、ガジュマルは小枝の先に多数付くことが多く、セイヨウヒイラギのような感じを与える。雌雄同株である。
 学名はFicus retusaで、クワ科イチジク属の常緑高木である。学名は、Ficus microcarpaとも書かれる。我が国では、種子島以南の南西諸島に見られる。

12月にハワイで写した赤い果嚢


果嚢は枝に付く


葉は肉厚で、比較的丸くて小さい。葉柄も短い。



ハワイのフォスター植物園のガジュマル




沖縄東風平町にある日本一の「世名城のガジュマル」


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