5月末にユクノキを写したので、同じ仲間のフジキも写したいと思い、早速植物園に出かけたが、まだ堅い蕾であった。ところが、それから3週間後、ようやく機会を見つけて出かけたときには、もう殆ど花が散って、僅かの枝に元気のない花が残っているだけであった。いつものことながら、花の時期にピッタリ合わせるのは、なかなか難しい。 この木もなかなかの高木で、残った花にズームを合わせたが、花の細部は分からない。落ちている花も相当に痛んでいたが、集めて写真を撮った。アイロンをかけて花弁を整えてやりたいような写真だが、マメ科の花と分かるでしょうか? 学名はCladrastis platycarpaで、マメ科フジキ属である。福島県以南に分布する落葉高木。別名をヤマエンジュという。 **************************************************************** 18年ぶりのフジキは満開である。以前の残念な思いを、西村さんが見事に挽回して下さった。以下は西村さんから頂いたメールの一節である。「本日京都府立植物園へショウブを見に行きました。牡丹園付近まで来ると、期せずして、小さい白い花をいっぱい付けた大木を見掛けました。その木には名札が掛けられ、フジキと書かれていました。帰宅後貴殿の木々の移ろいを拝見すると、苦労話というか、笑い話というか、一人でニヤニヤする解説が書かれていました。」 西村さん、有り難うございました。 |