昨年は5月に咲いた藤が,もう花を一杯に垂らしている。
左京区の民家でノダフジとシロバナヤマフジらしきものを見つけた。
藤は日本原産の木であり、ノダフジとヤマフジに大きく分けられる。
木の巻き方が、ノダフジは右巻きであるのに対して、ヤマフジは左巻きである。
ノダフジは大阪の野田に起源があるといわれており、殊に花房が長く優雅である。
ノダフジの繊維は、昔は衣服にも用いられたという。 「恋しけば形見にせむとわが屋戸に 植えし藤波いま咲きにけり」(山部赤人) の歌があるので、8世紀にはすでに栽培されていたと考えられる。 例年は5月に美しい。東京の亀戸天神の藤は一見の価値がある。 学名はWisteria floribundaで,マメ科フジ属である。 ******************************************************** 京都市にお住まいの西村さんから、フジの豆莢と中の種子の写真を送って頂いた。藤の花はよく見るが、秋にぶら下がる豆莢を見ることは比較的少ない。まして、莢を開いて中の豆を見ることは滅多に無い。貴重な写真である。 |