エニシダ (2001.4.30)
 Cytisus scoparius


 冬の間、箒を逆さに立てたような味気ない姿をしていたエニシダは、花が付くと見違えるように艶やかになる。ご近所に、黄色と紅のエニシダが2本、並んで見事に咲き競っている。素晴らしい眺めに思わず足を止めていく人が多い。赤色のぼかしが入った花を付けた方はホオベニエニシダと呼ばれる。
 蝶のような形をした花は、雄しべと雌しべが花弁に包まれていて普段は見えないが、 蜂がとまると重みで開いて見えるようになる(最上段の写真)、蜂が来るときまで、大事に花粉を保存しておく自然の知恵であろう。
 学名はCytisus scopariusで、マメ科エニシダ属である。地中海沿岸の原産で、江戸時代初期に渡来した。





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