エゴの木は典型的な雑木林の花で、昔の武蔵野にはたくさん咲いていたといわれる。エゴノキ科を代表する木である。別名をチシャノキという。幹はあまり太くならず、根元から何本もに分かれる。5ー6月に短い枝に1−4個の白く可愛い5弁の花を付ける。秋には鈴なりの実が見られる。実の果皮にはエゴサポニンが含まれていて、石鹸代わりにしたり、麻酔作用を利用して、魚取りに使ったりする。 今年のエゴノキは花付きがよく、最下段の写真のように木一面が花である。昨年は5月の連休前にすでに満開になっていたが、今年は連休を過ぎて満開となった。一昨年は、6月に北陸先端科学技術大学の校庭で美しく咲いていたのを想い出す。 学名はStyrax japonicaで、エゴノキ科エゴノキ属である。同じエゴノキ属の「ハクウンボク」は、葉も花もひとまわり大きく、花は房状に沢山付く。 |