ベンガルヤハズカズラ−ベンガル矢筈葛 (2006.10.28、2009.5.4)
 Thunbergia grandifolia


 淡路花博の跡地は綺麗に整備されて、花の植物園となっている。その大温室で綺麗な紫色のカズラが咲いていた。印象的だったので写真に写したが名前が分からずじまいだった。今年、同じ淡路島の南部にある「イングランドの丘」に孫達と出かけた折りに、そこの植物園でも同じ花が綺麗だった。今回は相談役の梅本さんに伺ったところ、すぐに「ベンガルヤハズカズラ」という答えが返ってきた。梅本さんの博識にはいつも敬服する。
 ベンガルヤハズカズラは、その名の通りインドの原産であるが、繁殖力が強く今は世界各国で植えられている。矢筈とは、弓に矢をつがえるための凹状のくぼみの事であるが、写真のような掛け軸をかけるための棒を指すこともある。また、家紋にもよく用いられる。ヤハズカズラは葉の角張った形が矢筈に似ていると言うことで付けられた名前である。他にもヤハズハンノキ、ヤハズアジサイなど葉の形から命名されたものがある。ベンガルヤハズカズラと同じ様な花を付けるカズラで葉の丸いものは、ローレルカズラ(Thunbergia laurifolia)と呼ばれる。
 学名はThunbergia grandifoliaで、キツネノマゴ科ヤハズカズラ属の常緑蔓性の木である。インド原産。

花は温室で年中咲いている





葉は角張っていて矢筈を連想させる


軸かけに使用する矢筈と家紋


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