「明日はヒノキになろう」と言うことで、よく喩えに出される木であるが、別にヒノキに劣るわけではない。成長が遅いが良い材になる。葉はヒノキよりも分厚く大きい。裏には白い気孔帯があるが、写真のように、大層よく目立ち、アスナロの同定に役立つ。花は5月頃に開花し、枝先に球果を付ける。岩手県以南に分布し、日本の固有種である。 アスナロの北方種にはヒノキアスナロがあり、北海道および本州の北部に分布する。ヒバとも呼ばれ、青森県では美しいヒバ林を形成する。また、園芸品種としては、フイリアスナロが庭木に使われる。 学名は、Thujopsis dolabrataでヒノキ科アスナロ属の常緑高木である。 |