アスナロ−翌檜 (2000.2.5(市大植物園)、2005.4.30(神代植物公園))
 Thujopsis dolabrata


 「明日はヒノキになろう」と言うことで、よく喩えに出される木であるが、別にヒノキに劣るわけではない。成長が遅いが良い材になる。葉はヒノキよりも分厚く大きい。裏には白い気孔帯があるが、写真のように、大層よく目立ち、アスナロの同定に役立つ。花は5月頃に開花し、枝先に球果を付ける。岩手県以南に分布し、日本の固有種である。
 アスナロの北方種にはヒノキアスナロがあり、北海道および本州の北部に分布する。ヒバとも呼ばれ、青森県では美しいヒバ林を形成する。また、園芸品種としては、フイリアスナロが庭木に使われる。
 学名は、Thujopsis dolabrataでヒノキ科アスナロ属の常緑高木である。

葉の裏の気孔帯が白く見え、独特の形である。


葉の表もゴツゴツした厳めしい感じである。




まだ幼木で根元に沢山の葉がある。日陰でもゆっくりと育つ。


若い成木の樹皮(2007.1.25 京大農学部植物園)


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