アオモジ−青文字 (2001.3.24、2005.4.6、2022.3.8(西村さん))
 Litsea cubeba (Lour.) Pers.


 昨年に京都植物園で時機を失したアオモジの花を、今年は何とか写すことが出来た。とはいえ、花が若干黒ずんでいるのが残念である。蕾の期間は長いが、咲くとすぐに駄目になってしまう。花が写しにくい木の一つである。
 2005年に京都植物園に行くと、木がすっかり大きくなって、花は上の方にしか付いていなかった。近江富士花緑公園で写したものは、若木だが花を沢山付けていた。花の形からこちらは恐らく雌株であろう。
 クスノキ科の木の中では、もっとも早く、3−4月に花を咲かせる。クロモジと同じ落葉低木で、木の香りがよいことから、爪楊枝などの細工に使われてきた。クロモジ、アオモジとも同じ時期に花を付けるが、クロモジが葉と同時に花を付けるのに対して、アオモジでは花の方が早い。
 学名はLitsea cubeba (Lour.) Pers. で、クスノキ科クロモジ属の落葉小高木である。もともと「日本の樹木」(山と渓谷社)中の学名Lindera citriodoraを記していましたが、和泉市の平野さんから学名の訂正を頂きました。Litsea cubeba (Lour.) Pers. の方が標準的なようです。有り難うございました。
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 京都の郊外を季節を求めて散策される西村さんから、アオモジの蕾の写真を送って頂いた(4枚目と5枚目)。仁和寺の御室で撮られた写真である。かなり大きな木で沢山のつぼみを付けている。開花が待ちどおしい。(2022.3.8)

近江富士花緑公園で(2005.4.6)




アオモジの蕾−丸くて実のように見える(2021.3.8 西村さん)


同上


雌花のようである


京都府立植物園で(2001.3.24)


若い幹の色は青みがかっている。花は雄花のようである。


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