トネリコ属には、アオダモ以外にヤマトアオダモ、アラゲアオダモ、マルバアオダモ、ミヤマアオダモなど、アオダモと名の付く類縁種は多いが、マルバアオダモがかなり広く見られる。この木は「ホソバアオダモ」とも呼ばれるが、葉の形からは、こちらの名前の方が良さそうだ。なお、アオダモ、アラゲアオダモ、ミヤマアオダモ、の葉の鋸歯は明瞭だが、マルバアオダモの鋸歯は不明瞭で全縁のように見える。 高さ10m以上になる落葉高木で、4−5月に円錐花序に沢山の白い花を付ける。雌雄異株で、写真の花は雄花である。花の後は翼果となるが、こちらの方が永く目立つ。 学名は Fraxinus sieboldianaで、モクセイ科トネリコ属である。日本全土の野山で見られる。sieboldianaは、シーボルトが採取したことを示す。 |